編集ノート

同じ文章を二度目に読むとき、最初の読みでは見過ごしていた箇所がふと浮かび上がることがある。読点の置かれた位置、ある語が次の語と接する角度、一つの文が次の文へ移るときの小さな間。最初に読むときには情報の流れに紛れているこうした箇所は、二度目の読みで一瞬だけ姿を見せ、十分に留まる前に消えてしまうことが多い。

ここに集められた文章は、そうした箇所にもう少し留まってみた跡である。出来事であれ、作品であれ、風景であれ、一度では収まりきらずに残るものがある。それが散ってしまう前に、何がそこにあったのかをもう一度見ようとする。見たものが何であったかは、見た後にようやく分かることが多い。

英語、日本語、中国語で発行している。下訳は機械翻訳に任せ、人の手がその上で整える。今の段階で続けられる範囲のやり方である。

Pieces, not positions.